露タス通信は11日、「中国メディアの報道によると、海南省東部の文昌市にある国際商業宇宙発射場がほぼ竣工した」と伝えた。
報道によると、同発射場の2号作業スペースが6日、正式に竣工した。中国は近いうちにそこから「長征12号」ロケットを打ち上げる予定だ。「長征8号」の打ち上げに用いられる1号作業スペースは昨年12月に竣工。これにより新発射場の建設活動がほぼ完了した。情報によると、これは中国初の商業宇宙発射場だ。中国航天科技集団有限公司、中国航天科工集団有限公司、中国衛星網絡集団有限公司が同発射場プロジェクトの実施に参加。
この商業宇宙発射場の他にも、文昌市には海南文昌航天発射場という国家宇宙発射場がある。同発射場は2009年に正式に着工され、2016年に使用開始された時には中国4カ所目の宇宙発射場の一つになった。中国最高(60メートル以上)の国産ロケットの一つである「長征7号甲」を打ち上げられる。海南省での打ち上げに適したその他の中国新世代ロケットには、他にも「長征8号」と「長征5号」がある。後者は最も重い中国国産ロケットで、離陸質量は859-879トン。
またシンガポール華字紙「聯合早報」(電子版)は10日、次のように伝えた。
中国航天科技集団が9日に微信公式アカウントで発表した情報によると、海南商業航天発射場2号作業スペースの竣工が6日、発表された。昨年末に竣工した1号作業スペースを加えると2ヶ所の作業スペースが完成。ロケット打ち上げ任務を遂行する能力を初歩的につけた。中国航天科技集団が開発する「長征8号改」と「長征12号」が年内に、この2ヶ所の作業スペースから初めて打ち上げられる。
2号作業スペースは2022年10月30日に着工。「長征」「快舟」「捷竜」などの十数種のロケット打ち上げの需要を満たせる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年6月17日