パリ五輪の各所で、中国の精密工業の活躍を見ることができる。五輪開会日、中国企業の高巨創新による1100機のドローン編隊が五輪や聖火ランナーなどを描き、印象的だった。
またパリ五輪の開催期間中には1万5000台の電動自転車を提供。これらはいずれも中国の九号電動車公司が生産したものだ。中国・河北省の英利奥は五輪にグリーンで環境に優しい、低炭素でリサイクル可能な3×3バスケットボール及び卓球会場のシートを提供した。
自転車競技中国代表がパリ五輪で使用する瑞豹T24トラックバイクは、中国スポーツ用品メーカーの泰山体育傘下の山東泰山瑞豹複合材料有限公司が生産。航空レベルのナノカーボン繊維材料によって作られ、重量はわずか6.9キロ(フレームは1.15キロのみ)。世界の同レベル製品の中で最も軽く、初めて海外の独占を打破し五輪自転車競技の舞台に立った中国ブランドだ。BYDの電動環境保護バスも五輪選手村で使用されている。
各種商品が輝きを放つ
義烏だけでも、今年上半期の対仏輸出額が前年同期比23.7%増の17億3000万元にのぼった。うちスポーツ用品は150.7%増。スポーツ用品の対仏輸出は3月より急増している。テニスウェア、オーダーメイドのユニフォーム、ヘルメット、屋外スポーツウェア、アクションカメラ、ゴルフバッグなどの人気商品の輸出が倍増した。
パリ五輪組織委員会の統計によると、今回の五輪のマスコット「フリージュ」の8割が中国製だ。「PARIS2024」とプリントされた指定版五輪オフィシャルシリコンブレスレットも中国製。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年8月7日