国産AAAタイトル「黒神話:悟空」がこのほど人気沸騰し、世界販売本数が4日内で1000万本を突破し、広く注目を集めている。本作が輝かしい成績を手にすると同時に、PS5、パソコン、グラフィックボード、キーボードなどのハードも良く売れている。またゲームの舞台である山西省の観光の注目度が高まり、現地ではさらに「悟空と山西を旅行しよう」というイベントが始まった。本作のフィギュアやコラボコーヒーなどの関連商品も飛ぶように売れている。
西交利物浦大学文化科技学院の孫静准教授は取材で、「『2023年中国ゲーム産業報告書』によると、中国のゲームプレイヤー数は6億6800万人だ。これほど多くの人々がゲームで世界を目にし、世界を理解する。これは『黒神話:悟空』という作品がゲーム業界の活況をけん引する前提条件だ」と述べた。
孫氏によると、本作は中国の伝統文化に根ざし、普遍的な価値を持ち、二次創作による短期的なブームではなく持続的に注目を集めている。深いゲーム体験により、プレイヤーは古代建造物のような中国の伝統文化に自ら注目し、これを伝えようとし、舞台の観光を盛り上げる。これは想定内のことだ。
PS5やパソコンなどが売れ行き好調
プレイヤーの杜さんは、「私のパソコンのグラフィックボードは高画質でヌルヌル動くが、レイトレーシングな映像を楽しむため買い替えた。この作品がなければ自ら買い替えることはなかった」と話す。
ショート動画プラットフォーム「快手」のECプラットフォームが発表したデータによると、「黒神話:悟空」の発売日である20日、一体型パソコンやデスクトップパソコンなどのGMV(流通取引総額)が前日比で122%増加し、ゲーミングノートパソコンは同40%増となった。またディスプレイなどの自作パソコン製品のGMVは同74%増で、ゲーム機、アクセサリー、ゲーム関連商品のGMVは同34%増。
舞台の山西省、観光の注目度が上昇