開発チームは本作で、国内メーカーの光学式モーションキャプチャシステムを採用した。本物の寺廟、仏像、森林、岩石などをスキャンしリアルな物体、建築物、景観を作る。これにレイトレーシング技術を結びつけ、本物そっくりな図形と画面を作る。

公開された情報によると、本作の国内の36カ所の舞台のうち山西省は21カ所にのぼる。同程旅行のデータによると、20日午後4時現在の山西省の観光の検索件数は、前日の同時間帯より17％増えた。うち朔州の検索件数は91％増で、晋城は63％増。

同程旅行の責任者は、「ゲームとeスポーツ大会は若者が文化を理解する重要な手段の一つだ。山西省には豊富な文化・古建築などの歴史遺跡があり、若い観光客から近年注目されている目的地の一つだ。同程旅行は2023年3月に山西省文化・観光庁と観光客誘致や産業連動などの各方面で深い協力関係を結んだ。今年9月には山西省でeスポーツ大会を開く。ゲームの関羽や狄仁傑などの山西省のヒーローを通じ、現地の文化観光資源をPRし、より多くの若い観光客を集める」と述べた。

1万セット限定の関連商品、1分で売り切れ

「黒神話：悟空」と同時に、関連商品も人気が出た。その中でも最も人気があるのは高さ40センチの「天命人」フィギュアで、ゲーム中のデザインを高度に再現したものだ。情報によると、このフィギュア付きのコレクション・ギフトボックスの価格は1998元で、1万セットの限定販売だが、発売から1分で売り切れとなった。中古取引プラットフォームでは価格が数倍に跳ね上がり、購入に成功したプレイヤーは続々とSNSでフィギュアを投稿している。

専門家は、「テレビドラマと同様に、ゲームがけん引できる産業は多い。ゲームには影響力と伝播効果があり、非常に多くの人に届く」と指摘した。「黒神話：悟空」がけん引する多くの産業を見ると、ゲーム産業の力強い発展に伴い、そのさまざまな価値が持続的に引き出されていることが分かる。うちゲームの文化的属性及び新興技術に対する働きかけと応用が、その発展の内在的な原動力になろうとしている。

孫氏は、「今後より多くのより優秀なゲーム作品が登場し、『黒神話：悟空』のようにメディアやSNSと多方面かつ多層的な深い連動を起こし、かつ関連産業の発展をけん引することだろう」と述べた。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2024年8月27日