中国科学院A類戦略的先導特別プロジェクト「シスルナ空間DRO(遠方逆行轨道 Distant RetrogradeOrbit)模索研究」で開発された衛星3基が、シスルナ空間で100万キロ級衛星間測定通信リンクを安定的に構築した。これは中国が世界初のシスルナ空間3基衛星ネットワークの構築に成功し、多くの独創的な科学技術成果を手にしたことを意味する。中国のシスルナ空間の開発・利用や、宇宙科学の最先端の模索のリードに向け確かな基礎を固めた。中国科学院が15日、発表した。
シスルナ空間は地球軌道から外側に広がる新たな空間で、地球から最長200万キロ離れている。地球軌道空間と比べると、その3次元空間範囲は1千倍に拡大。シスルナ空間の開拓と利用は月資源の開発・利用、人類の地球外長期滞在及び惑星間活動、太陽系探査の持続可能な発展などに対して重大な戦略的意義を持つ。中国科学院は2017年に関連する予算の研究と重要技術の難関攻略を開始した。
特別プロジェクトで選ばれたDROは、地球から約31−45万キロ、月から約7−10万キロ離れた軌道で、地球・月・深宇宙を結ぶ交通ハブとして見ることができる。衛星が低エネルギー消費で進出し、安定的に停泊し、低エネルギー消費で全域に到達できるといったメリットがある。
シスルナ空間3基衛星ネットワークを構築するDRO-L衛星は2024年2月に打ち上げられ、太陽同期軌道に入った。24年のシスルナ空間3基衛星ネットワーク構築後、中国の科学者はこれを利用し各方面でシスルナ空間研究の重要なブレイクスルーを達成した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年4月16日
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