総合性国家科学センターである安徽省合肥市は近年、中国初の国産1万GPU計算力クラスタを含む新世代計算力クラスタを建設し、経済の質の高い発展を力強く促している。
ソフトウェアを立ち上げ指示を口にすると、5秒内に初歩的に編集されたテキストが生成される。テキスト生成だけでなく、AIモデルはQ&A、論理的推論、音声・動画製作などの豊富で便利な機能により、多くの人の仕事及び生活における優秀な助手になっている。AIがますますスマートになってきたのは、目に見えない触れることのできない計算力の支えがあるからだ。
中国科学技術大学「機器化学者」実験室では忙しそうに働く科学研究者がおらず、1台のフレキシブルに動くロボットが操作台の間を行き来する。同校の江俊教授のチームはこれを利用しわずか5週間で、55万通りの金属組成の中から最適のハイエントロピー触媒を見つけ出した。これには1万6000編の論文を閲覧し、2万通りの理論計算を行い、200組の全フロー機器実験データを分析する必要がある。
これほど膨大な計算を短時間内に完了するにはどうするべきか。答えは合肥先進計算センターにある。
同センター内では、「巣湖名月」という名のスパコンが上下4フロア・計200平方メートル以上の空間を占める。合肥市ビッグデータ資産運営有限公司多元的計算力サービスセンターの張雲蕾主任は、「このコンピュータは、サーバーだけでも1500台以上が搭載されている。その計算能力は12ペタ(P)に達し、毎秒1.2京回の計算が可能だ。全国の14億人以上が1人当たり毎秒1回の計算を行う場合、1.2京回を終えるには100日近くかかるが、このコンピュータは1秒で完了できる。このコンピュータのサポートがあれば、我々の機器化学者は優れた化学ブレーンを手にすることができる。疲れ知らずに計算タスクを行い、最良の実験方法を導き出す」と説明した。
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