チョモランマ「ピーク・コア」中国・ネパール共同科学調査チームはこのほど、ネパール側からのチョモランマ登頂に成功し、氷床コア掘削などの科学的サンプリング作業を実施し、人類初のチョモランマ山頂における全層氷床コアのサンプリングを完了しました。
現在、調査チームの全員は安全にチョモランマ南側のベースキャンプに下山しており、下山途中にも複数の標高帯でアイスコア・スノーコアのサンプリングを実施しました。これらの試料は低温保存の要件を満たした上で実験室に移送され、世界最高標高地域の気候環境変動、氷圏(ひょうけん)の変化、高標高域の大気環境記録の研究に使用されます。
調査チームの隊長を務める氷河工学博士の温旭氏は5月23日、記者に「このミッションの意義は登頂だけでなく、標高8848.86メートルの極限環境において継続的な科学的作業を遂行したことにある。山頂での氷床コアサンプルの取得は、今後のチョモランマ超高標高地域の気候環境変動、氷圏の変化、高標高域の大気環境記録の研究のための重要な現地試料となる」と述べました。
今回の調査チームの首席科学者を務める徐柏青氏は、「チョモランマ山頂は地球の地理上の最高点であり、人類の観測がほとんど及んでいない空白地帯である。今回取得した山頂の氷床コアおよび複数の標高帯の試料は、世界最高所地域の気候環境変動の解明、超高標高域における大気循環や大気中の物質輸送プロセスの理解に重要な試料を提供するものだ」と説明しました。
「ピーク・コア」プロジェクトは、中国科学院カトマンズ科学教育センターと天津市極致気候変動対応促進センター(極地未来)が共同で立ち上げたものです。(任春生、坂下)
「中国国際放送局日本語版」 2026年5月25日
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