南獅は醒獅とも呼ばれる。主に東南沿海部や南洋部で伝わる。その外観は北獅の精密さには及ばないが、軽やかで素早そうな様子をしており、剛柔兼備である。舞いの際には、喜・怒・哀・楽・動・静・驚・疑の8つの感情を表現している。銅鑼のリズムにのって、獅子は“沈睡驚醒”“掻頭摆尾”“仰視低顧”“探測方向”といった動作から“出洞”“見青”“砕青”“狂歓”“翻滾”まで、そのバリエーションは実に豊かで、動きも生き生きとしている。観衆の目に映る獅子は人情味に溢れ、時に威厳に満ちて邪悪なものに怒り、時に恭しく礼をもって正直者に接し、人々に好かれている。
「チャイナネット」2008年1月30日