中峰は玉女峰ともよばれ、春秋時代、秦の穆公の王女・弄玉が蕭史の吹く簫の音にすっかり感激してしまい、宮廷生活をほおりなげ、彼について風に乗ってここにやってきて住みついたという話が伝えられている。
西峰には巨大な石があり、まん中に斧で割ったような裂け目が入っている。むかし、ある若者が試験を受けるために長安に行く途中、華山を通ったが、たまたま華山の仙女と会い、お互いに愛し合い、子供が生まれた。仙人と俗界の人は交ってはならないというおきてが古くからあり、華山の仙女はその兄によって、この巨大な石の下にとじこめられてしまった。彼女の息子は大きくなると、苦労して術を学び、マスターすると、斧で巨石を立ち割り、母親を救い出したと伝えられている。
華山は道教で有名な山である。道教は老子が開いた中国固有の宗教で、古代の巫術や仙術の方法を取り入れて肉体的、精神的修練を行ない、そうすることにより、不老不死の神仙になることができると説く。華山の断崖絶壁には道教の寺が多数あり、今でも修業者が住んでいる。
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