曹妃甸は、河北省の唐山の南80kmのところにあり、渤海をめぐる経済圏内に位置している。北京・天津・河北など七つの省・直轄市・自治区に向かって放射線を描くようになっている。首都鉄鋼コンビナート(以下「首都鋼」と略称)の新しい基地として、操業が始まれば国際的に一流レベルの鋼鉄基地となるだろう。
移転する首都鉄鋼コンビナート
首都鉄鋼コンビナート(以下「首都鋼」と略称)本部は北京市西部の石景山のふもとに位置し、1919年創設の株式企業であり、1949年の新中国成立までの30年間にあわせて28.6万トンの鉄しか生産しえなかった。現在、首都鋼はすでに鉄鋼業を基幹産業とし、採鉱、機械、エレクトロニクス、建築、不動産、サービス業、国際貿易など多くの業種を兼営しており、多地区、多種類の所有制の国際大型企業グループとなっている。2005年のグループの資産総額は675億元で、売上収入は806億元に達している。
首都北京という特殊な位置からみても、周辺地域で適切な発展の空き地を手に入れることはすでに不可能であった。さらに、首都北京という特別な環境で、ますます多くの企業が他の地の企業より大きな環境保全面のプレッシャーに直面している。こうした状況も下で、首都鋼は「発展がなければ、企業のすべてがなく、プレッシャーと挑戦を発展の原動力とチャンスに変えよう」という奮闘目標を打ち出し、戦略的移転――鉄鋼業の移転を決めた。その実、首都鋼は十数年前から次の発展のために新しい立地を探し始めていたのである…
全文へ
首都鉄鋼コンビナートの曹妃甸新工場
首都鋼のある河北省東部地区は、鉄鋼・石炭・石灰石の資源が豊富で、それに加えて最近更に大油田が発見された。この油田には10億トンの石油が埋蔵されていることがすでにわかっている。また、鉄鉱の保有量は44億トンで、石炭は50億トンである。新たな首都鋼の正式名称は首都鋼京唐鋼鉄有限公司といい、首都鋼と唐山鋼鉄集団の合資会社である。投資比率はそれぞれ51%と49%であり、プロジェクトの総投資額は677.31億元になる。この会社は2005年10月22日に成立した…
全文へ
“吹き”だされつくられた曹妃甸工業地帯
曹妃甸工業地帯は、砂を吹き出すことによって地面を造ったところである。現在の曹妃甸工業地帯では、至る所で機械から出る音が聞かれ、施工車両の往来は頻繁、はるか遠くを望めば、「吹砂機」から吹き出された砂が放物線を描きながら水中に落ちていく様は、まるで黒褐色のアーチのようであり、独特な景観である。「吹砂機」は巻き上げて吸い上げるタイプのものであり、仕切りで囲われた水域に、巨大なパイプを通して一時間に3500㎥の泥砂を流し込む。何台かが同時に作業を行い、毎月1k㎡埋め立て地を完成させている。この種の吹砂方式は、世界最先端の設備と技術、そして曹妃甸の浅瀬の泥砂を利用して、地盤のしっかりした建設用地を造り出している。もともとの海洋動力システムを壊さないために、大陸と孤島の間には放水作用のある納潮河を残し、18kmに及ぶ自動車道路橋で大陸と孤島の間をつないでいる。これにより、合理的に海底の泥砂資源を利用しているだけでなく、海底海流の環境にも悪影響を及ぼさないですむ…
全文へ
曹妃甸湿地公園
曹妃甸湿地公園は河北省唐海県西南部、渤海深水区域の北岸に位置している。曹妃甸港とは25km離れており、唐海県人民政府が置かれている所と曹妃甸港区とは40kmの距離がある。ここは曹妃甸港と直接つながった内陸部といえる。また、内陸と曹妃甸工業区をつなぐ交通の中枢でもある。
曹妃甸湿地公園は、西は北京から220km、天津から120km。北は唐山から45km。東は秦皇島から150km、京唐港から30km離れている。京・津・唐・秦という四つの市に囲まれていて、その地理的条件はとりわけすぐれている…
全文へ
「チャイナネット」 2007年7月26日