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汚染物質削減に進展 SO2排出とCOD値が共に低下
発信時間: 2007-11-14 | チャイナネット

国家環境保護総局の周生賢局長は14日、「全国河川汚染防止浄化会議」に出席し、今年9月までの化学的酸素要求量(COD)と二酸化硫黄(SO2)排出量は前年に比べて共に低下しており、汚染物質排出量削減の事業は進展していると述べた。

各地域・部門では今年から、汚染物質排出量削減をいっそう強化している。上半期の二酸化硫黄排出量は前年比0.88%減、9月までで1.81%減となり、引き続き減少していく傾向にある。水質の汚染状況を示すCOD値は、上半期の前年比0.24%増から、9月までの同0.28%減と、はじめて減少に向かった。

汚染物質の削減が成功しつつある理由は3つ挙げられる。

(1)生産力の劣った企業の閉鎖が実質的な進展を見せたこと。今年9月までに903万キロワット分の火力発電ユニットが閉鎖され、重工業では鉄969万トン、鋼873万トン、コークス560万トン、アルコール35万トン、紙170万トンの製造が停止、汚染の深刻な化学工場や印刷工場も閉鎖された。

(2)汚染物質削減のための設備が整備されてきたこと。今年9月までに新設された脱硫設備を持つ石炭燃焼ユニットは総出力7412万キロワットで、同時期に新設された脱硫設備を持たない石炭燃焼ユニットの1.5倍となった。都市の汚水処理施設も新設・拡大され、一日900万トンの汚水を新たに処理できるようになった。重点企業として定められた1700社以上の企業も、汚水対策に大きな役割を果たしている。

(3)汚染物質削減に向けて政策的な措置が採られ、監督が強化されたこと。各部門の協力が強化され、排出量削減に効果のある価格・金融・貿易の分野での政策的措置が採られた。明確な数値目標の設定や統計・監督システムの整備が行われ、汚染の深刻な地域では事業許可が制限されるなど、違法事業の一掃に向けた努力がなされている。9月までに延べ69万社に上る企業が環境への影響について検査を受けた。

「人民網日本語版」2007年11月14日

 

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