中国東南部の江西省にある鄱陽湖は、最近8.15メートルの最低水位を記録した。それに相応して水面面積は54平方キロメートルになり、貯水量も1.53億立方メートルまで減少している。1998年8月2日の史上最高水位の22.42メートルに比べると、今はその時の面積の73分の1で、貯水量は215分の1だ。
都昌水文観測所によると、鄱陽湖は2007年10月から渇水状態で、例年の平均水位より1メートル低かった。11月中旬に入ってからは、例年の平均水位より約3.5メートル低く、中部の都昌周辺の湖も渇水が深刻である。極度の渇水は都昌県の人々に飲料水不足をもたらし、もし水位が8メートル以下になれば、水道水の供給量は60%に減って、一部の住民の飲料水さえも確保できなくなるだろう。
こうした非常な渇水状態になったのには様々な理由があるが、主には自然と人為的な2つの原因による。自然的な要因は、昨年10月からこの地域と上中流域の降水量が少ないことと、ダムの増築などにより、蒸発量が増えたなどの人為的要因による。
鄱陽湖は、洪水の時には一面の湖、渇水の時は一本の河になるといわれてきた湖で、今回のような貯水量はまだ正常なうちだが、変化の度合いが大き過ぎる。鄱陽湖は1600年前に形成されたものと見られ、今は拡大している壮年期にあたり、冬季の渇水で湖がなくなることはない。
「チャイナネット」2008/01/18 |