地元のマスコミの報道によると、昨年11月から棋盤山管理委員会は動物たちが餓死しないように、毎日1万8000元のエサ代を動物園に提供していたという。大まかにに計算すると、動物1頭あたり1日32元になる。瀋陽市の牛肉の値段は1キロあたり33元で、成長したトラが食べる牛肉の量は1日20キロだ。
動物園側はこの問題について全く説明を行っておらず、社長の楊振華氏の携帯電話もつながらない。秘書の王さんの話では、ここ数年、鳥インフルエンザや新型インフルエンザなどの発生で動物園に来る人は減り、市内から離れていることもあって赤字状態だったという。しかし王さんは「トラは餓死したのではなく、外にいるトラは長い間、エサを探せないこともある。また棋盤山管理委員会は毎日、エサ代として補助金を出していたため、餓死するようなことはない」と説明する。
中国の国際動物福祉基金(IFAW)の華寧主任はこう話す。「だれの責任であろうと今一番大切なのは、死の危機に直面している20匹の東北トラを救うことだ」
「チャイナネット」2010年3月15日