三峡ダムは20日午前、9カ所の放流口を開けて放水したが、その放流量は毎秒4万立方メートルに抑えられている。20日8時には、ダムが完成してから初の最大洪水流量になり、宜昌市を通過する流量としては、1998年以来、最も多い毎秒7万平方メートルを観測した。
三峡ダムは今回、洪水防止や最高水位を下げるなどの役割を発揮し、洪水時の放流量は毎秒4万立方メートルで、下流の洪水防止には毎秒3万立方メートルに減らしている。
長江三峡グループ会社の曹広晶社長によると、今回の洪水流量は毎秒7万立方メートルで、三峡ダムは毎秒9万8800立方メートルの洪水を貯めることができるため、落ち着いて今の状況に直面していると話す。
また陳飛総経理は、この大洪水には正確な流入量の予測と洪水を防止できる貯水量、科学的な管理が役に立つと述べ、趙雲発副総エンジニアは「17日には今回の流入量やその規模、到着時間を正確に予測していた。三峡ダムの貯水量は221億5000万立方メートルで、洪水を大いに防ぐことができる。もし洪水がダムに流入するばかりで放流できなければ、次の洪水に見襲われた時にダムが洪水を阻む能力は貯水量に制限される」と話す。