このほど開かれた「第5回中国ディザスターリカバリー(災害対策)業界ハイレベルフォーラム」で、工業情報化部安全協調司の楊春艶副司長は、政府は強制的な災害対策規範の制定、災害対策標準システムの整備、災害対策サービス管理弁法の制定を通じ、政府関連部門、業界関係者、企業のディザスターリカバリー標準システムの発展を促進していくことを明らかにした。「科学日報」が28日伝えた。
このところ四川大地震や南部の干ばつ、洪水など頻繁な自然災害の発生によって、銀行や証券会社のシステムが麻痺状態に陥るケースが増えたため、政府や企業はディザスターリカバリーを意識するようになってきた。中国銀行、証券、民間航空など重要な業界ではいずれも、すでに積極的に緊急管理やディザスターリカバリーシステムの構築を進めている。災害は国民生活をはじめ、その国の政治、経済に計り知れない影響を与える。そのため、安全性の高いディザスターリカバリーシステムは、価値あるデータなどの保護に極めて重要な意義をもつ。
先進国では災害対策のバックアップを行っている企業は70%を上回るが、中国の状況はその逆で、現段階では70%以上の企業がバックアップ処置を取っていない。中国のディザスターリカバリー業界はまだ駆け出しの段階で、社会各方面が協力し、総合的に計画を立て合理的に国のディザスター・バックアップ・システムの整備を推進する必要がある。(編集KA)
「人民網日本語版」2010年7月28日