三峡ダムの洪水防止による経済効果は266億元

三峡ダムの洪水防止による経済効果は266億元。 今年7月に長江中・下流域は5回の集中豪雨に襲われ、1998年に発生した大洪水と同じように、洪水の被害をこうむる長江中・下流域に再び全国の人の関心が集まった。そして三峡ダムは同月の20日から23日、完成後初めて大洪水の試練に耐えた…

タグ: 大洪水,三峡ダム,長江

発信時間: 2010-09-30 13:34:19 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

今年7月に長江中・下流域は5回の集中豪雨に襲われ、1998年に発生した大洪水と同じように、洪水の被害をこうむる長江中・下流域に再び全国の人の関心が集まった。そして三峡ダムは同月の20日から23日、完成後初めて大洪水の試練に耐えた。

三峡ダムは長江流域で洪水を防ぐ骨格

三峡ダムは長江主流で唯一、コントロール的な役割を担い、洪水防止は最も重要な機能だ。国務院三峡事務室の技術・装備局の周憲政副局長によると、三峡ダムの総貯水容量は393億立方メートルで、貯水容量や工事自体から言っても、1000年に1度の洪水を防ぐことができ、これに該当する基準は、1万年に1度の洪水も防げる。それは10%の流量が増えても防ぐこともできるということだ。すなわちピーク値が毎秒9万8800立方メートルでもダムは正常に機能し、毎秒11万3000立方メートルでも、ダム本体が崩壊することはない。

三峡ダムは、下流の荊江河区間の洪水防止の基準が100年に

1度レベルの洪水発生時に対応できるレベルに高め、また非常にまれな大洪水が発生したときは、河川がはけきれない水を一定の地区にためる「蓄積工程」に協力し、荊江河区間の安全を確保する。

7月20日8時頃、三峡ダムに入ってきた長江上流の洪水は毎秒7万立方メートルに達し、1988年の洪水のピーク値を超えた。

洪水防止による経済効果は266億3000万元

「もし三峡ダムが洪水を阻まず、下流ダムだけに頼っていたのであれば、情勢は非常に深刻だ」と周憲政副局長が話すように、三峡ダムの洪水防止は長江の中・下流域をカバーしているが、重点区域は荊江河の区間や城陵磯付近の地区であり、洪水防止の役割も最も顕著だという。

長江水利委員会が調査した実際の指標によると、洪水災害の増加率と物価上昇指数を考え、洞庭湖地区の銭糧湖など8つ蓄積ダムによって耕地や養殖面積が水に浸からなかったと計算すれば、今年の増水期における三峡ダムが洪水防止によりあげた経済効果は266億3000万元(約3300億円)としている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」  2010年9月30日

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