中国北西部の青海・チベット高原にある三江源地域では水源の状況が次第に好転し、生態システムが改善されている。最新の観測によれば、2004年から2009年までに、三江源地域では湖の面積は245平方キロ増加した。
三江源地域は長江、黄河、瀾滄江の水源地で、大面積の湖や沼沢が分布しており、「中国の給水塔」と呼ばれている。ここ30年、地球温暖化と人類活動の影響を受けて、この地域の生態環境が悪化しており、青海・チベット高原だけでなく、アジア全体の気候にも大きな影響をもたらした。
専門家は、「三江源地域の湖面積の増加は主に、この地域の気候の暖湿化によるものだ。また、住民の他地域への移民や牧畜の減少など人類活動の減少と土地利用の低下が生態システムの改善を促進した」としている。
「中国国際放送局 日本語部」より 2010年10月4日