中国は世界の風力発電業の先頭を切っている。先ごろ発表された「中国風力発電の発展報告2010」では、昨年の中国の風力発電新設設備容量は1380万キロワットで、新規導入量は世界一。また今年に入ってから世界に設置された風力原動機3機のうち1機が中国だった。世界風力会議(GWEC)のスティーブ・ソウヤー事務局長は、今年末か来年末に中国の累積設備容量は米国を超え、世界一の風力大国になると予測している。
同報告によると、中国の風力発電の潜在力は極めて大きく、2020年までに累計設備容量は、13カ所の三峡ダムに匹敵する2億3000キロワットに上り、総発電量は4649億キロワットと、200カ所の火力発電所に相当するといわれている。その時に風力発電は中国の主要エネルギーの一つになり、総設備容量は全国設備容量の15%前後を占め、毎年4億1000万トンの二酸化炭素の排出を削減でき、1億5000万トン近い標準炭を減らすことができる。
全国では現在7つの「1兆キロワットレベル」の風力発電基地が建設されており、内蒙古、新疆の大砂漠、江蘇省の沿岸や近海地区の24の省と自治区で風力発電場が作られている。今年には上海東海橋の海上風力発電場が稼動し始め、これはヨーロッパを除き世界初の海上風力発電場である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年10月14日