湖北省新洲陳家沖にある初のゴミを利用した発電所は、埋めたゴミから発生するメタンガスを利用している。
陳家沖にある埋立地は2007年4月から使われ始め、使用期間は21年を計画。1日の処理量は、武漢市の漢口区や青山区など、武漢市全体のゴミの40%にあたる2500トンに上る。
このシステムでは1時間あたり平均900立方メートルほどのメタンガスが収集でき、除水や純化などの前処理のあと、3台の発電ユニットに送られ、1時間あたり1200度前後ほどの燃焼発電が可能だ。
発電所の責任者によると、発電された電力は工場自体や陳家沖の埋立場がが使用するだけでなく、残りは全て国家電網公司に送られ、年間2160万キロワット時を見込んでいる。そして1世帯ごとに1日平均6キロワット時の電力消費だと、約1万世帯に電力を供給できるという。
このゴミ埋立場の発電プロジェクトは、湖北省初の国連のクリーン開発メカニズム(CDM)事業に登録されており、毎年平均13万トンの二酸化炭素が削減でき、世界での排出取引市場でも取引されている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年10月25日