国家電力監督管理委員会(国家電監会)が14日に発表した「風力発電、太陽光発電情況監督管理報告」によると、昨年1月から6月までの半年間で、中国の風力発電から生まれた電力の内、誰にも使用されることなく捨てられた電力は27.76億キロワット時に上った。国家電監会はこれについて、「風力発電の送電・消費に向けた具体的な方案が不足しており、風力発電の大規模な送電・消費における問題は日に日に深刻化している」と指摘する。電監会が新エネルギー情況に焦点を当てた監督管理報告を発表するのは今回が初となる。「京華時報」が15日に伝えた。
送電における障害は発展を制約する重要な問題に発展している。電監会の調査結果によると、すでに送電が開始された風力発電電力のうち、電力網の安全上の問題などの影響で送電されず、購入されなかった電力は2010年1月から6月までに27.76億キロワット時に上っている。
地域ごとに見ると、華北、東北では購入されなかった電力が多く、華北地域では15.88億キロワット時で、全国の57.2%を占めた。省ごとに見ると、内蒙古自治区が最多の21.01億キロワット時で、全国の75.68%を占めた。
電監会はこれについて、「一部の地域では、大規模な風力発電の電力を消費できないという問題が存在している。風力発電資源が豊富な一部の地域では、風力発電の発展計画において資源計画に重きが置かれ、具体的な送電・電力使用方案が不足しているため、風力発電の大規模な送電・消費における問題は日に日に深刻化している」と指摘した。(編集SN)
「人民網日本語版」2011年2月16日