日本エネルギー経済研究所の原子力専門家である村上知子氏は、損害を受けた原子炉は冷却後、放射性物質を除去して保存した後、取り壊す必要があると述べた。京都大学原子力事業専門家である宇根崎博信教授は、「米ペンシルバニア州スリーマイル島の原発事故の処理には12年かかった。福島の場合はもっとかかるだろう」と指摘。スリーマイル島の原発事故の処理にかかった費用は9億7300万米ドルだったという。
村上氏は「日本が単独で商業用の原子炉を処理する時間から計算すると、福島原発の後始末には30年ほどかかる」という。また、「東京電力が4基の原子炉を取り壊すのに必要な費用は1兆円(約120億ドル)ほどだ。この数字は間違いない」と指摘。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年3月30日