美しいヤルザンボ河(資料写真)
「西線調水」の実行性とは
青海・チベット高原、雲南・貴州を流れるヤルザンボ河、怒江や瀾滄江などの河川は国内では十分に開発利用されておらず、ほとんど東南アジアやインドなどに流れていく。
専門家は、「西線調水」によって西北部の砂漠化した状況を根本的に変えることができ、砂ぼこりや砂嵐を減らし、乾燥した土壌を湿潤にすることで、西部地区の生態環境は著しく変わると予測している。
王主任は「西線調水」構想を提起したことを明らかにした。チベットのヤルザンボ河から、青海・チベット鉄道沿いにゴルム、さらに河西回廊を経由して最終的に新疆まで送水するというものだ。「これは実行可能だ」と強調する。
「南水北調」(南部から北部に送水する)の西ライン構想と区別して、この送水は「大西線」と呼ばれている。その提唱者が水利専門家の郭開氏だ。