中国湖沼フォーラム(China’s Forum on Lakes)が最近、南京市で開催された。中国国家自然科学基金委員会主任で、中国科学院院士の陳宜瑜氏は、席上、ここ60年で中国全土の水域面積10平方キロメートルを占める湖沼で、すでに枯渇してしまった面積は4326平方キロメートルに達し、縮小した面積は9570平方キロメートル、貯水量も516億立方メートル減少したことを明らかにした。
陳主任は、「太湖はここ3、40年の埋め立て開拓によって、五類水面積が急速に拡大し、二類水面積が縮小した。10年ごとに一つずつ等級が下がり、開拓面積は161平方キロでほとんどが東太湖周辺であり、貯水能力は大幅に劣化している。」と述べた。
今回のフォーラムで採択された「南京宣言」で指摘しているように、人類の生産活動が湖沼に与えた損害が、湖沼自体の回復能力を大きく超えてしまい、毎年、20カ所もの天然の湖沼が「死滅」し、年々多くの「宝石」のような美しい景色がチリと消え、大地の吹き出物のような「汚濁」に変容している。