最近、世界保健機関(WHO)は、世界主要都市の空気がよい都市ランキングを発表した。1100城市を大気中に含まれるPM10の濃度を基準に格付けしたもの。北京は第1035位だった。中国からは32都市がランクイン。杭州市環境保護局は一部の中国都市のランキングをメディアに公表した。
都市 順位 PM10濃度(ミリグラム/立方メートル)
海口 814 0.038
昆明 952 0.067
上海 978 0.081
杭州 1002 0.097
南京 1009 0.100
ハルピン1010 0.101
北京 1035 0.121
西寧 1053 0.141
中国環境保護部門:PM10濃度のみの格付けは不十分
杭州市環境保護部門は、ランキングが科学的かどうか検討が必要という。
まず、ランキングに使用されているデータは2010年の《中国統計年鑑》の数値でこれは2009年1月1日から2009年12月31日間での観測データだ。現在の最新データとはいえない。
また、《中華人民共和国環境保護法》と《中華人民共和国大気汚染防治法》によれば、PM10は大気汚染を測る重要な指標ではあるが、これ以外に二酸化硫黄と窒素酸化物(NOx)という2つの重要数値が必要だ。単純にPM10濃度だけを基準にするならば、総合的に空気の質を説明するランキングにはならないと主張している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年12月9日