ラムサール条約加入30周年、中国の湿地保護の成果は?

中国網日本語版  |  2022-01-16

ラムサール条約加入30周年、中国の湿地保護の成果は?。

タグ:湿地保護

発信時間:2022-01-16 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 湿地は森林や海洋と並び、地球3大生態系と呼ばれる。水源の涵養、水質の浄化、気候調節、生物多様性の維持といった多くの生態機能を持ち、「地球の腎臓」「種のジーンバンク」と呼ばれる。


 第13期全国人民代表大会常務委員会第32回会議はこのほど、湿地保護法を可決した。湿地保護の法治化の新たな旅路を切り開いた。今年は中国のラムサール条約加入30周年だ。


 国家林業・草原局湿地司の呉志民司長は、「中国は世界の4%の湿地で、世界の5分の1の人口の湿地の生産・生活・生態・文化などのさまざまな需要を満たしている。世界の湿地保護と合理的な利用に向け重要な貢献を成し遂げた」と述べた。


 呉氏によると、中国の湿地保護管理体制が初歩的に構築されている。64カ所の国際重要湿地を指定し、602カ所の湿地自然保護区、1600カ所超の湿地公園、多くの湿地保護エリアを設立した。湿地保護率は52.65%。


 また湿地の調査及び観測体系が初歩的に形成された。呉氏によると、世界で初めて3回の全国湿地資源調査を終えた国で、第3回全国国土調査において湿地を正式に1級地類に指定した。各地は湿地調査・観測野外ステーション、リアルタイム監視・情報管理プラットフォームを構築した。また徐々に国家林業草原感知システムを導入し、ハイテクにより観測と監督管理の一体化を実現している。


 国家湿地公園、地域の500億元超の経済成長をけん引


 十数年の発展を経て、国家湿地公園は「試行制」「昇進制」などの設立方法により、すでに全国31省・自治区・直轄市に899カ所設置されている。全国の各種湿地公園の総数は1600カ所を超える。


 呉氏は記者に、「国家湿地公園は育成エリア、回復・再建エリア、合理的利用エリアの3つの機能エリアに分かれる。合理的利用エリアの面積は10%未満が多い。一般的な性質の公園と比べると、湿地公園の主な位置づけは湿地の生態系の保護だ。同時に科学普及宣伝・教育、生態観光、生態飼育などの合理的な利用を展開できる」と話した。


 呉氏によると、国家湿地公園は中国の自然保護地体制における自然公園に属する、中国の湿地保護・修復の革新的な実践、重要な手がかりだ。240万ヘクタールの湿地を効果的に保護し、地域の500億元超の経済成長をけん引した。約90%の国家湿地公園が一般人に無料で開放され、人々が共有するグリーンな空間、「緑水青山こそ金山銀山」という理念の活き活きとした実践になっている。


 湿地保護法が6月1日より施行


 中国は昨年「中華人民共和国湿地保護法」を発表し、今年6月1日より施行する。湿地保護法は湿地の定義、統一的協調、部門別管理の管理体制を明確にし、部門間の湿地保護の協力及び情報報告のメカニズムを構築した。歴史的な進展を実現し、中国の湿地管理を数十年悩ませてきた湿地の概念や管理体制の問題を解消した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年1月16日

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