イギリスの『デイリー・メール』の12月30日の報道によると、体長5.7メートルのシャチがこのほど、南アフリカ共和国西ケープ州のプレッテンバーグベイの海岸に打ち上げられて死亡した。動物学者がそのシャチを解剖した結果、胃の中には人間が捨てた海のゴミが大量に詰まっていた。
このシャチは海岸に打ち上げられてしばらくしてから苦しみながら死んだ。シャチはアザラシやイルカなどの海の哺乳類、大型の魚類、イカなどを食べるが、動物学者がこのシャチを解剖したところ、不思議なことに普通の食べ物のかすはごくわずかしかなく、ヨーグルトの瓶、食品の包装袋、さらには靴などの人間が捨てたゴミが胃から大量に見つかった。
海洋哺乳類研究家のグウェン・ペンリー氏は、このシャチは飢餓に苦しみ、病気で弱っていたためか捕食できず、浅海で大量の海のゴミを飲み込んだ可能性があると見ている。
専門家は、このシャチの遺伝子と血液を検査し、病気や中毒で死亡した可能性を調べるという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年1月4日