反捕鯨団体「シーシェパード」は23日、巡視船「オーシャン・ウォリアー号」が以前、日本の捕鯨船が「氷山の裏側」にこそこそ隠れていたのを発見したと表明した。多くのメディアは日本側のこの行為について、「あからさまな捕鯨」から「ゲリラ戦的捕鯨」への切り替えと解釈している。
同船のマイヤーソン船長によると、シーシェパードの巡視船2隻は今月5日、豪州から南極海に向かう途中、鯨保護作業を行った。「(私たちは)捕鯨船1隻が分厚い氷山の裏側に隠れているのを見つけた。これはその他の捕鯨船がすぐそばにいたということだ」
AFP通信によると、シーシェパードは日本の捕鯨団体と新たな「戦闘」を開始した。
シーシェパードはこれまでも、南太平洋の海域で日本の捕鯨船を妨害してきた。シーシェパードは今年8月、40年ぶりとなる専門的な巡視船、オーシャン・ウォリアー号を迎えた。同船の建造は、オランダ、英国、スウェーデンの資金援助を受けた。
日本の捕鯨活動について、数十カ国が連名で日本政府に抗議したことがある。日本側は終始、捕鯨を「科学研究目的」と言い張っている。
ハーグの国際司法裁判所は2014年3月、日本の南極での捕鯨活動は、科学研究目的ではなく、停止すべきと裁決を下した。日本は2014−15年度の南極における捕鯨活動を停止したが、日本の沿海や太平洋北西部の海域で「調査捕鯨」を継続した。
日本側は2015年12月、世界的な抗議の声を顧みず、南極海に船隊を派遣しいわゆる「調査捕鯨」を実施した。日本は今年9月5日に秋の「調査捕鯨」を開始し、約2ヶ月内に51頭のミンククジラを捕鯨する計画を立てた。
日本が捕鯨によって得たクジラ肉は通常、市場に流通し、日本料理店に供給される。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年1月2日