■中日関係の発展に終わりはない
民主党政権の「幕後の将軍」たる小沢一郎幹事長は12月10日、国会議員や経済界のトップ600人からなる超大型代表団を率いて訪中した。小沢氏のこの行動は、自らが民主党の真の主人だと暗示しているだけでなく、自らも彼の政治指導者である田中角栄氏のように対中関係の発展で歴史的な一頁を記すことができる、と考えているのではないか、と分析する。
小沢幹事長本人は出発する前に楊潔チ外交部長と会談した。その際の小沢氏の発言は「日中両国は21世紀に人類史におけるパートナーシップの時代を迎えるが、先人たちの政治的功績は継続していく」。その3日後、習近平副主席が日本を訪問した。中日両国の関係が健全で安定、かつ発展した新たな段階へと向かいつつあることを示したものだ。
中日関係はどうして今日のような良好な局面を迎えることができたのか。先ず、両国の政府と民間が積極的に努力したからである。中日は90年代から今世紀にかけて「政冷経熱」の段階を経た後、その結果として「砕氷―融氷―迎春―暖春」の首脳外交が続き、4番目の政治文書によって「戦略的互恵関係」が確立されたが、これは両国トップの政治上の共通認識であり、さらには2つの大民族の根本的かつ長期的利益にとって必要なものだった。民主党新政権の樹立が、中日の戦略的合意を一段と発展させる上で顕著かつ積極的な意義を有していることは否定できない。