4、 地域の多国間経済協力
中日両国は、かたや世界第2の経済大国、先進国であり、かたや人口が最も多く総合的国力と影響力が大きな発展途上大国である。中日両国のGDPを足すと東アジア地域のGDPの80%以上を占める。この2つの実力を持つ強大な国が二国間関係を改善し続け、発展させ続けることは、間違いなく東アジアと世界の情勢に大きな積極的影響を与える。中日両国は東アジアのその他の国々と手を組み、東アジア地域で次のような経済協力事務を推進することができる。●メコン川流域開発、東北アジア開発などの東アジア・サブリージョン開発の推進。●東アジア共通通貨(アジア圓)の形成、進展へ向けた金融分野における東アジアでのより密接な協力の推進。●自由貿易、自由投資を主体とする自由貿易区の東アジアでの構築の推進。●東アジアの医療・衛生、災害削減、省エネ、環境保護、貧困低減、循環経済など共通メカニズムの構築の推進。また同時に、適切な時機にこれらのメカニズムを全アジア、ひいては世界のさらに広い範囲に拡大することができる。