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中日両国の経済貿易は、質的に着実に向上している。国交回復後初期の頃は、中国は原油、石炭、農産物・副産物など資源性の強い第一次産品を日本向けに輸出し、日本の機械設備、自動車、家電、鋼材などの第二次産品を輸入していた。ここへきて、以前のこうした輸出入構造はすでに変化し、中国の対日輸出の上位を占めるのは電気・機械設備、音楽・映像機器とその部品などの加工済み工業製品となり、輸出製品のグレードが大幅にアップした。JETROの統計によると、中国が日本向けに輸出する加工済み製品の比率は1986年には34.8%、90年には50.8%、95年には77.3%、2000年には82.7%となり、06年には89.3%に達した。これらのデータも中国が日本向けに輸出する加工済み製品が伸び続けており、そのグレードが向上し続けている状況を映し出している。加工済み製品の向上は輸出製品の付加価値の向上を意味しており、その利益率は次第に増加している。このことは中日貿易の発展が双方にとって「共に利益をあげ、共に勝ち取る」という良質な双方向的なプロセスであり、その結果であることを物語っている。

日本経済は長期にわたって低迷し、再生力が乏しい状況にあるが、ここ数年は対中輸出の大幅な増加が日本経済の成長をもたらしている。日本経済の成長率は04年には2.3%であったが、それは主に対中輸出の伸びによってもたらされたものであった。2000~03年の3年間、日本の貿易量は7%伸びたが、このうち中日貿易の伸びは50%にも達した。03年に147億ドルであった日本の対中国貿易黒字は、04年には208億6000万ドルにまで拡大した。05年には日本の対中貿易黒字は大幅に減少し、164億6000万ドルとなり、06年には再び上昇に転じ、前年比46.3%増の240億8000万ドル、07年も引き続き上昇し、前年比32.6%増の318億8000万ドルとなった。これらのことから、中国市場は日本のここ数年の経済回復と安定的発展にとって大きな意味を持つものと言える。

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2008