「中国航天報」の報道によると、有人宇宙船「神舟十号」の発射準備が順調に進んでおり、5月23日には帰還船と推進船、ブースターへの燃料注入を基本的に終了。ブースター補助注入を終えた24日、宇宙船システムの予備作業が全面的にスタートした。
それに先がけ、中国有人宇宙船プロジェクトのスポークスマンは、6月から8月の条件の良い日に酒泉衛星発射センターから神舟十号を発射させると発表した。3名の宇宙飛行士が乗船し、宇宙軌道上にある宇宙ステーション「天宮一号」とのドッキングを目指すことも明らかにした。
着実に進む神舟十号の準備作業
いくつかの関係筋によれば、有人飛行船「神舟十号」を天宮一号に到達させる任務を受け持つ中国航天科技集団公司の「長征二号Fロケット発射試験グループ」、「宇宙船発射試験グループ」、「連合飛行制御試験グループ」、「着陸時回収試験グループ」などが現在酒泉衛星発射センターと北京航天飛行制御センター、内蒙古着陸場の3か所に待機しており、プレッシャーの中、着実に準備作業を進めている。
5月27日までに、飛行制御の第一段階の準備作業を無事終えた。
神舟十号には3名の宇宙飛行士が搭乗予定で、その構成は男性飛行士2名、女性飛行士1名となる見込み。