南京大虐殺70周年にあたり、70人あまりの中国の学者が編集した第29巻から第55巻までの「南京大虐殺史料集」の発刊式が3日南京で行われた。この新たに刊行された史料集のうち、八巻の『遭難者リスト』が人々の注目を集めている。
『遭難者リスト』の編纂者・南京大学の姜良芹副教授によると、2000年から編纂し始めた同リストは、保存書類や文献、口述資料及び人々の来書に基づいて、カードの形で南京大虐殺遭難者の詳しい情報を集めたものである。現在までのところ、計14961枚のカードのうち、重複分を除いた結果、合計13000余人の遭難者の個人リストを収録した。
伝えられるところによると、今回刊行される南京大虐殺遭難者リストの中には、南京大虐殺の時に、旧日本軍が南京の市内や郊外で様々な形で、直接または間接的に殺した無辜の国民や武器を捨てた兵士が含まれている。その詳しい情報には、遭難者の姓名、性別、原籍、住所、職業、被害時間、被害地、被害方式及び調査者、口述者などが含まれており、全ての遭難者のリストは史料または出所がはっきりしている。
1960年代以来、南京大学、南京師範大学、南京航天航空大学などの大学生、南京大虐殺遭難者記念館、南京党史部門及び歴史学専門家たちは綿密に調査しており、今回のリストの刊行にあたり力を貸した。
『南京大虐殺史料集』の編集主幹・南京大学南京大虐殺歴史研究所の張憲文所長は、「今回の遭難者リストの刊行はまだ序の口である。今後、われわれは引き続きリストの収集に力を入れていく」と語った。
「チャイナネット」2007年12月4日 |