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元駐日大使、中日関係の安定的な発展に努力
発信時間: 2008-03-05 | チャイナネット

繆暁陽

2008年の新年の鐘が打ち鳴らされる前の日に、日本の福田康夫首相の中国に対する訪問は円満に終了した。福田首相の今回の訪中は「春を迎える旅」と言われた。現在の中日関係は暖かさを取り戻し、人々は間もなく「大地に春が戻ってくる」と感じ、両国の人員の交流は両国関係のいっそうの加熱を促進した。2007年12月28日午後、福田首相が北京大学の講演で語ったように、今回の訪中の目的は、2006年の秋から強い勢いで発展してきた日中関係の基礎をいっそう強固にするとともに、この関係を新しい段階へと引きあげることであり、日中関係には平和と友好以外、他の選択の道はない。

中日関係と中日友好往来の歴史と将来をめぐって、最近、記者は楊振亜元中国駐日本大使を取材した。中日関係発展の歴史の関係者および証人として、楊振亜氏は1976年から相前後して、中国駐日本大使館参事官、中国駐日本大使、全国人民代表大会の中日友好グループ主席、中日友好21世紀委員会の中国側首席委員を務め、現在は、中国アジア・アフリカ発展交流協会の名誉会長、中国青年国際人材交流センターの名誉理事長を担当している。2002年、中日国交正常化30周年の際、日本政府は中日友好に貢献したことを表彰するため、彼に「勲一等瑞宝章」を授与した。

楊振亜氏へのインタビューの内容は次の通り。

 

──日本の安倍晋三前首相の「氷を砕く旅」と言われた訪中の後から、中日関係は良い方向に進んだ。そして、2007年春の温家宝首相の「氷を融かす旅」も非常に大きな成功を果たし、中日関係が引き続き良い方向に発展することを推進した。今回の福田首相の訪中も実り多い成果をあげた。彼は2008年が中日関係の飛躍年になることを望むと表明した。最近の中日関係に対する思いをお聞かせください。

周知の通り、安倍元首相の中国に対する訪問は、中日関係の膠着した政治局面を打ち破り、中日関係が低調な状態から正常な発展の軌道に戻った。これは両国の人民の願いと両国の共通の利益に適ったことだ。温家宝総理は去年の春に日本を訪問し、日本の官民の各界と幅広く接触し、特に日本の国会ですばらしい講演を行い、強い反響を呼んだ。温総理が日本を訪問して伝えた重要な情報は、中国は日本との関係を非常に重視しており、日本と一緒に戦略的互恵関係を構築し、両国の「平和共存、長期的友好、互恵協力、共同発展」という目標を実現し、両国関係の健全かつ安定的な発展を促進するために、共に努力したいと望んでいる、ということだ。日本は国をあげて誰もが、中日友好の発展に対する中国の情熱と誠意を深く感じて受けとめた。これは中日関係の改善と発展の良い流れを維持し、両国の政府と国民の各段階の友好交流と協力がさらに広く深く発展することを推進するのにプラスとなった。

福田康夫氏は去年9月に日本の首相に当選し、年末に中国を訪問した。これは彼の日中友好重視の姿勢を明らかに表している。去年は中日国交正常化35周年だった。同じ年に、両国の政府首脳が相互訪問を行うのは過去35年間で初めてのことで、福田首相の訪中はとても意義があった。福田首相は就任してから何度も「日米同盟強化とアジア外交推進との共鳴」を口にし、「中国との関係をきちんとするべきだ」と表明してきたが、これは彼が日本の有名な政治家として、非常に良い外交のバランス感覚を持ち、アジアの隣国、特に中国との関係を重視していることを物語るもので、米国にひたすら追随するような人のやり方とは違うことを示している。訪中の間に、福田首相は中国の指導者と実りある友好的な会談を行っただけでなく、各界の人々と幅広く接触した。そして、わざわざ山東省の曲阜を訪問し、孔子を尊敬し、中日文化交流の悠久の歴史と双方の共有する東方伝統文化を再確認したことを表明した。今回の訪 問を通じて、中日関係が引き続き前進することを強力に推進した。

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