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訪中の日本大学生、「中国の印象が180度変わった」
発信時間: 2008-03-27 | チャイナネット

音楽には国境がない。両国の青少年たちは「ドラえもん」「世界に一つだけの花」などの歌を一緒に歌い、心も歌声の中で近づくようだった。

「もう時間」と先生たちに何度も促されながら、両国の大学生たちは互いにメールアドレスを交換し、「連絡しよう」と約束しあった。「もっともっと中国人の学生たちと話したかった」と、多くの日本の学生は、交流の時間が短いことを残念に思っている様子だった。

ホームビジット、「自分の考えを率直に伝える」

「今思えば、最も印象深かったのはホームビジットでした」と言うのは、東海大学の粕谷明彦さんだ。今回は、中国の家庭生活に知ってもらうため、ホームビジットが用意された。粕谷明彦さんはもう一人の女子学生と一緒に、浙江省でも有名な企業家である張さんの家を訪ねた。張さん夫妻は普段より早く家に帰り、コックさんを招いて日本人の口に合う、あっさりした料理を用意した。

張さんの家でマージャンのテーブルを見学している粕谷さん(左)

紹興酒を飲みながら色々と話が弾んだ。張さんの奥さんは、「日本人は礼儀正しいが、近づきにくい印象がある」と正直に話すと、粕谷さんは中国は「食べコミュニケーション」だが、日本は「飲みコミュニケーション」だと答えた。「食べコミュニケーション」は食べることでコミュニケーションすることで、「飲みコミュニケーション」は飲むことでコミュニケーションするという意味で、粕谷さんが考えた言葉だ。

また粕谷さんが関心を持っている環境保護問題に張さんは、「中国はまだ発展途中国で、日本が高度成長の時に公害に悩まされたように、中国も今そういう段階にある思う」と話した。粕谷さんは、「敏感な問題も避けずに、自分の考えを率直に伝えることができて嬉しかった」と、話すうちに所定の時間が過ぎてしまった。

訪問した家はそれぞれ違ったが、みんなが共に感じたのは、中国の人の親切さだ。「家に入るとスリッパ、トイレから出るとタオル」というような親切な招待を受け、東海大学の堤豪さんが話すように「中国の人がお客さんを大事にする文化を十分に感じ取った」。

中国の社会や文化を満喫 「中国人は社交ダンスも?」

杭州の郊外の農民の家を訪れ、農村の変化を感じ取った学生もいる。そこには三階建ての家が建てられ、農業以外の仕事をしている様子が分かった。もともと農村を見たかった明治大学の石川隆英さんは、訪ねることができととてもうれしそうだった。

日本の青少年の訪中の旅は文化の旅でもあった。学生たちは幼稚園に行って、子供たちによる京劇の公演を見たり、漢方薬博物館を見学したり、古籍印刷を見学したりして、それぞれ違う角度から中国の文化を感じた。そして中日の文化には、共通している点が多いことをも改めて感じた。

訪中の間に石川さんは、中国の人が日本のドラマなどの文化に詳しいことに気づいた。「中国では日本のドラマが結構放送されているけれど、日本では米国や韓国のドラマが多くて、中国のドラマはほとんど見られない」と、中国の文化に接する機会がもっと多くなればいいと思っているようだ。

その他にも、中国の人は太極拳だけをしていると思ったが、杭州の西湖の近くを通った時、社交ダンスもしていることを発見したというようなエピソードも多かった。

心にまだ残る中国の一週間

一週間の短い訪中が終わった。しかし日本の青少年たちの心の中には、自分の目で見、自分の肌で感じた中国の印象がはっきりと残っている。「一生の思い出になった」と帰国後メールを寄せてくれた学生も少なくない。「本当に中国の印象が180度変わった。中国が大好きになった」と言うのは、来る前には中国にあまり興味がなかった目黒晶子さんだ。

今年は『中日平和友好条約』締結30周年、「中日青少年友好交流年」だ。今後中日青少年の交流が続き、さらに拡大されることを期待している。

「チャイナネット」2008年3月27日

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