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チャイナパワーと日中経済関係
発信時間: 2008-05-21 | チャイナネット

日本でメイド・イン・チャイナを

ハイアール社は米国ニューヨークのマンハッタンにビルを構えている

 

中国企業の対日進出は「時期尚早」とする識者は少なくありません。しかし最近、中国企業の対外進出に関し新たな動きを伝える報道(注3)がありました。舞台は米国ですが、中国企業の対日進出の可能性をみるうえで示唆に富んでいます。

2008年3月、家電最大手のハイアール社の米国工場で生産された冷蔵庫が、中国に輸入されました。ハイアール社は中国の海外進出のトップランナーです。進出先で製造した中国企業の自主ブランド製品が中国に輸出されるのは「改革・開放」の30年の歴史で初めての快挙です。

「30年前は、世界が中国のために製品を製造していたが、今や中国が世界のために中国ブランド製品を製造している。今後、中国ブランドが米国、イタリア、タイなどの海外工場で製造され、中国の消費者だけでなく全世界で消費されることになる」と報じられています。

対日進出した中国企業が製造した工業製品が日本市場で売られ、中国市場を含め世界市場向けに輸出される、そんな近未来を髣髴とさせるニュースといえます。進出コストは米国も日本もあまり変わらないでしょう。

進出コストには国民感情、慣習、文化的相違なども含まれます。そのため双方に、信頼関係構築に向けた真摯な姿勢が求められるわけです。日本が世界各地からの対日投資を奨励し、また、中国が海外50カ所に「対外経済貿易合作区」(注4)の建設を予定しているなど中国企業の海外進出を具体化しつつある今日、中国企業の対日進出で大いに「気」を発散させ、日中経済交流の拡大に結び付けてほしいものです。

 

注1、注2 ともに日本貿易振興機構の調査結果による

注3 中国証券ネット 2008年3月4日

注4 「対外経済貿易合作区」については、本誌1月号を参照

「人民中国インターネット版」より2008年5月21日

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