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まほらまの南京生活①旅人では見えなかった「老百姓」の生活
発信時間: 2008-07-14 | チャイナネット

悠久のロマンと歴史と現代が同居

初訪中から24年後、長期滞在を始めた最初の2日間で、悠久のロマンと歴史と現代が同居する「老百姓」の生活を垣間見ることができた。以降の生活でも、混雑したバスの中で700元ほど入った財布を掏られたり、購入した自転車が1週間後に盗まれる被害にあった。しかし、混んだバスの中で両手を上にあげて考え事をして、財布の入ったバッグを無造作に肩からかけていたこちらも不注意だった。盗まれた自転車もカギをかける習慣がなかったので、カギをかけずに放置した5分後に無くなっていた。防犯意識に欠けていたこちらも注意が足りなかったのだろう。

反面、バスの中では、小学生のこどもや女性から何回も席を譲られた。行きつけの野菜市場では、ガラガラ声が大きくて威勢のいいおばさんが、いつも奥から新鮮なものを出して優遇してくれる。休みで1カ月間一時帰国して専家楼に戻ると、服務員さんが「おかえりなさい」と笑顔で迎えてくれる。教えている学生からは、学期末や春節、教師節などに、「クラス一同から」と、いろいろなプレゼントがある。このようなまほらまな南京生活は、「日々是愉快」の連続だ。

国慶節と中秋節二重の喜びの日の赴任から、6年7カ月の歳月を漢詩風にまとめてみたら、次のようになった。

まほらまのいまだ覚めず南京邯鄲の夢

馬齢のみ重ね早や古希になんなんとす

思い出すたび感慨す朱熹の肺腑衝く言

嗚呼まさに「少年老い易く学成り難し」

未覚在寧邯鄲夢

徒増馬歯古希臨

感慨朱熹肺腑言

道是易老学難成

一寸の光陰を軽んじていたわけではないが、この間の歳月は弓矢よりも速く流れていった。瞬時ではあっても、日々是愉快、不思議いっぱいの連続で、スタート2日間の出来事はほんの序の口に過ぎなかった。

「北京週報日本語版」 2008年7月14日

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