ホーム>>中日両国>>視点
10年間の下準備を経た訪問:護衛艦「さざなみ」が訪中開始
発信時間: 2008-06-24 | チャイナネット

復旦大学国際問題研究院常務副院長 瀋丁立

(資料写真)


日本の海上自衛隊の護衛艦「さざなみ」が24日、広東省の湛江港に到着し訪中を開始した。これは中日両国の防衛交流史上での大きなイベントであり、私たちは日本からの訪問者を熱烈に歓迎すべきだろう。

今回の訪問は、10年間の下準備を経て行われた。早くには江沢民元国家主席が訪日した1998年に、双方は「平和と発展のための友好協力パートナーシップ」の構築に関する共同宣言を発表し、その中の第18項で、「ASEAN地域フォーラム等のこの地域におけるあらゆる多国間の活動に積極的に参画し、かつ協調と協力を進め、理解の増進と信頼の強化に努めるすべての措置を支持し、今後、国防部長の相互訪問を含む防衛分野における交流を拡大し、引き続き軍艦の相互訪問について協議する」ことで合意した。

護衛艦「さざなみ」の訪中は、昨年11月に中国の「深セン」が訪日した答礼訪問であり、1891年に中国の戦艦「鎮遠」が訪日して以来、両国関係が正常化した中での初めての自衛隊護衛艦の中国訪問でもある。「鎮遠」の訪日から3年後、日本帝国は中国に対して戦争を起こし、中国の利益を損なわせて両国間の70年余りの不正常な歴史が始まった。

しかし21世紀に入った現在、中国は半植民地半封建社会の歴史を終結させ、強大な国力を持つ世界で3番目の経済国になった。中日両国は共同で世界の平和と発展に力を注ぎ、共同で人類の繁栄や進歩のために努力して、ともに国連の枠組みの下で多国間協力を行っている。また中日両国は幅広く国際作業での協力を強化しており、地域の協力や安全、反テロ、核拡散防止、エネルギー開発、省エネ、環境保護などの分野での共同利益もますます拡大している。

1   2    


  関連記事

· 呉港を出発した日本の海上自衛隊護衛艦「さざなみ」

· 日本の海上自衛隊護衛艦「さざなみ」が湛江港を訪問

· 訪中する海上自衛隊の護衛艦「さざなみ」が広島を出港

· 日本の護衛艦「たかなみ」が6月下旬に訪中

· 海上自衛隊の艦艇「たかなみ」、6月中の訪中へ

  同コラムの最新記事

· 日本の地震被害を軽減した6大要因

· 論評:東中国海を中日の平和、協力、友好の海に

· 中日両国、いかに「心理的障害」を乗り越えるか

· 日本が知っておくべき中日関係の公式

· 評論:日本の海上自衛隊の軍艦、戦後初めて訪中へ