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中日両国、いかに「心理的障害」を乗り越えるか
発信時間: 2008-06-12 | チャイナネット

劉迪(日本杏林大学総合政策学部の准教授)

中日間の「心の距離」

汶川大地震後、中日関係は急速に転換し、“善意の循環”の傾向が現れてきた。まず震災の莫大な死傷者数が、日本列島を震撼させ、地震の苦しみをいやというほど味わっている日本国民の強い関心を引き起こした。日本政府と民間はいずれも最も短い時間内に慰問の意を表し、支援の手を伸ばし始めた。日本政府、国民の同情や支援に直面して、中国政府と人民は心から感謝の意を何回も表した。この深い謝意はかえって日本を感動させた。

民族の感情はまるで個人の感情のように、往々にして一晩のうちに急変する可能性がある。今回の大地震も同様に、自然災害が多発する日本にショックを与え、中国の被災者への日本国民の関心を喚起し、ここ20年間の日本の中国に対する深層心理に清新な暖かい風を吹き込んだ。これによって、われわれは両国の国民の間で今後理解を深められるという希望的見通しを見て取ることができた。

 

問題の解決に心と心の交流を

震災救助は中日両国間の心を激しく揺り動かした。これは中日間に横たわる最も深い問題が経済や政治の分野に存在しているのではなく、心と心の交流にあることを示している。ここ数年来、中日両国の往来は日ましに増えているものの、残念ながら両国国民間の相互理解は、これに比例して深まってはおらず、かえって疎遠になる傾向が見られた。

ここ数年来、異なった両国の歴史的発展の段階において、両国の国民間の相互認識にはいくらかの食い違いが生じるようになった。発展途上国の中国に脅威を感じる日本人も多くいる。ある学生はかつて筆者の授業中のゼミで、中国に対して「怖い」という認識を示した。また、中国は“傲慢”で、対日姿勢も“威圧感”があると見る日本人が少なくない。国際事務において、中国は日本が国連安全保障理事会の常任理事国としてより大きな役割を発揮することを望んでいない、と日本人は見ている。

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