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中日両国、いかに「心理的障害」を乗り越えるか
発信時間: 2008-06-12 | チャイナネット

同様に、日本のイメージも中国国民の心の中で非常に複雑な矛盾するものとなっている。特に歴史問題に対する日本の右翼勢力の態度によってもたらされた暗い影は、依然として多くの中国人の胸にわだかまっている。

小泉首相時代のマイナス面の影響も多くの中国人の心に不安と懸念を残し、短期間に日本への信頼感を増すことを不可能にさせている。

周知のように、外交空間の拡大は民意を基礎とした双方の国民間の相互理解に関わっている。十分でない心と心の交流は、明らかに中日両国の政策調整において考慮せざるを得ない重要な問題の1つである。中日関係が重大な問題に直面した時、両国国民の内心の奥深くにあるこれらの“心理的障害”も現れてきて、もともとそれほど複雑でない問題でも敏感な問題に変化してしまうことで、問題の解決をより難しくしてきた。ここから分かるように、中日国民間の「善意」は脆(もろ)いものであり、長い間に形成されてきた心理的障害が一瞬にして消えてなくなることは不可能であるため、われわれは心理的な準備をしておくべきだ。

 

改善しつつある民意をいかに守るか

中日関係と中国とその他の大国との関係の相違点は、双方の民意の影響をより多く受けていることにある。民意が変わらなければ、双方の関係も実質的進展を見せるのは難しい。そのため、今回の震災救助活動の中で現れた数十年来の有難い善意の心を注意深く守り、念入りに育むことで、より多くの民意改善の条件をつくり出すことが、双方にとって非常に重要な課題となっている。

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