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卓南生氏、民衆を「画一化」させる日本メディアの「画一性」
発信時間: 2008-10-27 | チャイナネット

日本人はアジアをどう見ているのか?日本のメディアはアジアをどう報道しているのか?正しく世界(特にアジア)の真相を伝えているのか?

日本在住のシンガポールの学者で、日本の政治問題を専門とする卓南生氏が長年にわたり心血を注いで執筆した「日本のアジア報道とアジア外交」が近く、出版される。民衆を「画一化」させる、日本のメディアの「画一性」を分析する一書だ。「中国新聞網」が伝えた。

卓氏は本書の中で、日本は各新聞の発行部数やテレビの普及率から言うと、誰もが認める「メディア大国」だが、日本のメディア間は驚くほど競争が激しいと指摘。同時に、報道の仕方や評論の態度、ニュースの価値判断と取捨選択などが不思議なほど「画一的」だという。

こういった「画一的」特徴に、各大手新聞やテレビ局の無差別的な、情に訴える激しいまでの報道手法が加わり、日本国内がある時期にはある話題で持ち切りになるといった状況が繰り返される。

本書では多数の例を挙げて、日本のメディアの「画一性」をものの見事に説明している。例えば、アジアに関する報道について、まず、日本はアジア重視を公言しているが、戦後の国際報道は基本的に欧米、とりわけ米国が中心で、アジアに関する報道は常にそれに続くものとなっている。次に、ベトナム戦争など特殊な問題の報道以外は、戦後のアジア報道の重点は日本の国家利益または日本企業と日本人に密接な問題に傾いているという。 

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