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サーチナCEO・端木正和氏:留学生から起業家へ
発信時間: 2008-11-28 | チャイナネット

「創業は身を持するのと同じで、すぐにうまくできることではなく、少しずつ蓄積していかなければならない」という端木氏は彼の『中国情報局』と共に成長してあっという間に10年が経った。2000年、「中国株速報」(現「サーチナFINANCE」)を開設し、ASPサービスを展開した。2001年、「中国IT白書」、「中国企業情報」を出版し、その後毎年定期的に発行している。2002年、上海にリサーチ会社「新秦商務咨詢(上海)有限公司」を設立。2004年、『中国消費者の生活実態~サーチナ中国白書~』を刊行。本社を中央区日本橋に移転し、「Yahoo!ニュース」へのレギュラー配信を開始し、「Yahoo!ファイナンス」でヤフーとの共同コンテンツ配信を始めた。2005年には経済産業省から『中国企業の与信管理FS調査』という大型案件を受注、中国専門のシンクタンク「サーチナ総合研究所」も設立した。2006年、野村総合研究所と「中国市場での企業ブランド戦略」を共同出版。2007年、中日新聞事業促進協会の「促進中日新聞交流貢献賞」を受賞。2008年、『中国情報局』から『サーチナ』にサイトの名前を変更。そして、株式会社サーチナはウェブサイト『サーチナ』の開設10周年を迎えた。端木氏は「10年の間に私たちはあることを確信した、それは、何事かを成すには信念に頼り、未来は期待できるものとしっかりと信じるということ。将来扱う情報は中国の情報だけでなく、他の主要国の情報も収集し、整理していきたい。2010年までにページビュー(PV)を今の6倍にし、1カ月で2億4000万PV以上を実現し、金融情報の主流ネットメディアになることが目標」と語る。

2008年10月、端木氏は優れた起業家として「アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー」(EOY。新たな事業領域に挑戦する起業家の努力と功績を称える国際的な表彰制度)を受賞した。留学生から起業家になり、努力し続けている端木氏はその経験を次のように語ってくれた。「私が日本に来て20年近くになった。私の起業の原点は、情報の体系化によって異文化の相互理解を促したいというもので、すべての努力はこの目標のため。20年来、私を支えてくれた2つの言葉がある。最も好きな日本語で、『一所懸命』と『繊細』という言葉だ。『一所懸命』とは中世の武士が所領を命がけで守ったことに由来するそうだ。日本人は努力することに命をかけるのかと、現代の中国文化にはなかった教えに圧倒され、何度も考えさせられた。『繊細』とは、日本人の性格を最も表す言葉ではないかといつも思っている。もしこの2つの精神がなければ、“Made in Japan”の名を世界にとどろかせることはなかったと思う。製造業と同様に正確さと緻密さを求められる情報サービス業にとっても、『一所懸命』と『繊細』は最も必要な要素だと思っている。この2つの言葉の素晴らしさを、さらに世の中に広めたいと思っている。それが私の事業だ」。

「北京週報日本語版」より2008年11月28日

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