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日本ドキュメンタリー映画交流会、22日から開催
発信時間: 2008-12-05 | チャイナネット

さらに、中国側からもゲストを招き、日本側監督との対談・シンポジウムも予定している。中国側のゲストの中には、『世界』、『長江哀歌』(原題・三峡好人)などの作品で日本でも人気の高い賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督も招かれ、中村高寛監督と対談することになっている。中国側からはこのほか、北京大学比較文学・比較文化研究所教授の戴錦華氏、元北京電影学院教授で中国の「ドキュメンタリーの父」とも言われる司徒兆敦氏などが参加する。

膝を交えて日中の映画談義を

上映会場の中央戯劇学院がある「南鑼鼓巷」は、この通りを挟んで北京独特の路地「胡同」が東西に交錯し、普通とは一味も二味も違うユニークな店やカフェバーなどが軒を連ね、週末には若いカップルや外国人で賑わうところ。映画上映期間中、対談・シンポジウム終了後にはこの南鑼鼓巷のカフェバーを貸し切り、日中の映画関係者や学生らに自由に熱く語ってもらおうという座談会も計画している。

会場付近の南鑼鼓巷は個性的な店が並ぶ人気スポット

中国の若者の日本に対する不信感や反発、日本の若者の中国に対する偏見や無理解は確実に存在し、これから予想される世界同時不況の中でこうした負の感情が広がっていく恐れもある今、最も必要とされているのは、互いに相手の姿を深く具体的に知ったうえで本音の付き合いをしていくことだろう。

改革開放後30年を経た中国の姿は大きく変わり、そこで暮らす個人、特に都市部の中国人と日本人とは似たような悩みを抱えるようになってきている。万国共通の恋の悩みは言うまでもなく、子供の教育や親の介護、嫁姑の関係などをめぐる家庭の悩み、競争社会の中で抱く焦燥感、希薄になっていく人間関係の中で味わう孤立感、将来に対する漠然とした不安、老後の不安など、個人が抱える問題には共通する点が数多くある。そんな問題を抱えた中国人の王さん、張さん、陳さんと日本人が知り合い、日本人の山田さん、田中さん、鈴木さんと中国人が知り合う。そして互いの悩みを知り、解決へ向けた答えを模索する中から、それぞれの国と国民のリアルで具体的な姿をイメージできるようになっていくことが今、何より求められていると思う。このイベントがそんな日本人と中国人の出会いの場になることを願ってやまない。

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