中国で独立法人の資格を持つ子会社に改めた一部の外資系保険会社は長年待ちに待った喜びも束の間、突然本社に襲ってきた買収計画によって、拡張か統合かという難局に立たされている。「上海証券報」が伝えた。
■本社の統合
「わたしたちもその知らせを耳にしたばかりです。今のところ会社内部では何の音沙汰もありません」と損害保険ジャパンが大連に設立した子会社で働く従業員は話す。彼の言う「知らせ」とは、日本の2つの保険会社が2010年4月に統合するという衝撃的なニュースのことだ。
統合計画に照らし、日本の保険業界トップ3の損害保険ジャパンとトップ5の日本興亜損害保険は経営統合し、新しい共同持株会社を設立する。新しい社名はまだ協議中だが、双方は共同で「統合準備委員会」を設立し、統合に向けた準備を進めていくという。損害保険ジャパンは自動車保険および火災保険に強く、日本興亜損害保険は地方銀行などの金融機関を通じた保険の販売に強い。
日本の保険業界関係者によると、経営統合後は日本第三の保険会社となり、その規模は来年4月に経営統合する、三井住友海上・あいおい・ニッセイ同和の新会社および日本の保険業界トップ6で唯一経営統合の話が持ち出されていない東京海上ホールディングスに次ぐものとなる。「両社の経営統合によって日本の保険業界では新たな競争が始まる」。
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