▽世界に進出する漫画アニメ
他国が銀行の救済策や金利の大幅引き下げ、崩壊寸前の産業へのフォローなどに頭を痛めている時、日本は経済復興の望みを漫画というメディアに託した。自称「漫画オタク」の麻生首相ははっきりと希望の光を見いだしている様子で、「日本文化、たとえば漫画、アニメ、ゲーム、ファッションなどは世界中の消費者にとって魅力のあるものだ。残念なことに、ソフトパワー産業は現在は海外経済と接点がなく、新たな商業ルートを開拓するには2020年までかかるだろう。開拓に向けて20兆円から30兆円の資金を投入して、50万人の雇用を創出したい」と話す。漫画・アニメが日本経済を低迷から救うかどうかだけでなく、これほどの規模の投資が行われることにより、日本のソフトパワーの輸出比率が、現在の2%から2020年には18%に引き上げられ、漫画・アニメ映画・ゲーム・音楽の分野で新たに50万人の雇用が生み出される見込みであることに大きな意義がある。
▽最後のより所はやはり金利
日本が新たな経済刺激プランを次々打ち出せるのは、日本銀行が資金の流動性不足という穴に自ら入ってくれたことによる。前出のジェラム氏は、日銀は公定歩合を0.1%からマイナス4潤オ5%に調整しなくては安定的な成長は望めないと話す。これは欧州各国とは鮮明な対照をなすものだ。日本やアジアの巨額の支出は米国にとってまたとない好材料となっている。欧州は赤字予算をGDPの3%にとどめる意向だが、どれほど持ちこたえられるか。日本は難局にどのように抗するのか。いずれにしても米連邦準備制度(FRB)の動きに注目しなくてはならない。
「人民網日本語版」2009年4月14日
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