四川大地震で壊滅的な被害を受けた北川中学。そのニュースは日本でも広く知られていると思いますが、その後、この北川中学の生徒たちは新校舎ができるまで、綿陽市にある家電メーカーの職業訓練校である長虹集団培訓中心に仮校舎を建てて、そこで授業を行うことになりました。
四川での取材の最終日の28日、我々一行はこの仮校舎を訪問しました。ちょうど午前中の授業が行われている最中で、広々としたグランドでは体育の授業が行われていました。中国の学校では大抵、体育の授業でも体操着に着替えることはなく、普段どおりの格好で、軽いランニングや卓球など思い思いの運動をしていました。その様子はごく普通の中学生や高校生(中国での中学は日本の中学校と高校にあたります)と変わらない印象を受けました。
グランドの向かいに建つ校舎に、生徒たちを対象にしたリハビリセンター・北川中学康復站があります。これがあるおかげで、リハビリを受けながら、普段の授業も受けることができるというわけですが、この日車椅子に乗った17歳の高校1年生の女の子・郭冬梅さんが来ていました。普段は午後、リハビリに来ているそうですが、今日は音楽を聴き、雑誌を見るために来たそうです。
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