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日本で活躍している陳祖明さん:安くておいしい点心で横浜中華街に新風を巻き起こす!
発信時間: 2009-05-31 | チャイナネット

 張:最初の店を持ったのはいつですか。

 陳:来日して4年目の92年に中華料理店をオープンしました。自分が学んだノウハウを生かせるのは、料理店しかないと思っていたので、迷いはまったくありませんでした。店をオープンするにあたっては、親戚や中華街の先輩たちに協力してもらいました。とくに、もともと中華街にいる華僑の方たちには、土地・建物などに関して非常にお世話になりました。

 

 張:中華街をはじめとして、関東圏内に店舗を出店しているそうですが、現在は何店舗あるのですか。

 陳:点心の専門店である「皇朝」は、関東圏内に10数店舗あります。それから関西には、フランチャイズの店舗がふたつあります。

 

 張:店のコンセプトについてお聞かせください。

 陳:当初はフツーの中華料理店を経営していたのですが、ある日、日本には点心があまり普及していないと感じて、「皇朝」をオープンすることにしました。肉まんや餃子などは一般的ですが、中国の点心はそれだけではありません。もっと日本の人たちに、中国の食文化である点心のことを知ってほしいと考えたのです。そして、私は中国の最高の調理資格「特級点心師」を持った世界チャンピオンたちを招き、最高の味を日本の人たちに伝えることにしました。

 

 張:日本で点心を普及させるにあたって、どのようなことに注意していますか。

 陳:品質はもちろんのこと、価格にもこだわっています。というのは、日本の点心はチョット高いような印象を受けるからです。私はあくまで多くの人においしい点心を提供したいと考えているのです。ですから、通常であれば中華街の肉まんは200~400円程度ですが、当店の肉まんは味と食べやすい大きさのバランスを考慮し、90円で販売しています。それから品揃えにもこだわっています。つねに40~50種ほど用意することで、お客さんに選ぶ楽しさを感じてもらっています。

 

 張:どうやってそこまで単価を下げることができるのですか。

 陳:私の会社では、店舗や仕入れの一元管理システムを導入し、余計な経費を抑えています。そうすることで、質を保ちながらコストパフォーマンスの高い商品を提供できるのです。

 

 張:不況がつづいていますが、影響はありますか。

 陳:やはり、中華街に来るお客さんの数は減少しています。事実、中華街全体の売上げも落ち込んでいます。しかし、私はこういうときだからこそ商機があると確信しています。今のうちに、サービスや店舗管理の向上に努めておくべきだと考えているのです。そして、この不況が終わったら、さらに店舗展開をすすめていきたいと考えています。

 

 張:これからも新華僑ならではのバイタリティーで、がんばってください。

「中国国際放送局 日本語部」より2009年5月31日

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