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バイオリニスト・西崎崇子:バタフライラバーズに惹かれて30年
発信時間: 2009-05-29 | チャイナネット

 

バイオリン協奏曲「バタフライラバーズ」」初演50周年記念コンサートで優れた技を披露する西崎崇子さん

 

 27日、北京・人民大会堂でバイオリン協奏曲「バタフライラバーズ」(中国語名「梁山伯と祝英台」、略して「梁祝」)初演50周年記念コンサートが開催された。1959年、上海の作曲家何占豪・陳剛の手がけた作品で、中国では知らない人がいないほどの名曲である。
 中国版ロミオとジュリエットと呼ばれている梁山伯と祝英台の愛を描き、地方劇・越劇のメロディーも取り入れている。日本では、この曲は長野五輪女子フィギュアの陳露選手が使った音楽として親しまれている。
 今、「バタフライラバーズ」は中国を代表する曲として世界各地で演奏されている。この曲の世界化に一役買った奏者に、日本人バイオリニスト西崎崇子さんの名前がある。1978年のファースト・レコーディングからこれまで、世界各地の交響楽団と全部で7回にわたりレコーディングし、中国本土及び東南アジアでの売り上げは全部で300万枚を超えた。
 27日、西崎さんは世界に向けて「バタフライズラバーズ」を紹介した功労者として招請され、6人の中国人奏者とともに人民大会堂のステージに立った。
 公演に先立ち、バイオリン協奏曲「バタフライラバーズ」と30年にわたる付き合いについて、西崎さんに話を聞いた。

――バイオリン協奏曲「バタフライラバーズ」と接したきっかけは?

 私は結婚してから、香港で住むようになり、香港の交響楽団と年に4回ほど共演するチャンスがありました。あの頃はいつも、西洋風のコンチェルトを弾いていました。観客もいつも同じような人たちで、地元の若者の姿はなかなか見かけませんでした。

 そんなある日、夫が、「ここは中国人の町だから、中国人の中に入っていかないと。それには、中国の曲を勉強しないと」と言って、「バタフライラバーズ」の楽譜を渡してくれました。

――この曲に対する第一イメージは?

 スコアを見ただけで、明らかに西洋式と違うなと感じました。どうしようかなと思いました。しかし、弾き始めて、すぐ「きれいな曲だ」と感じました。さらにページを進めると、「ドラマチックで、好きだ」と思いました。そういうわけで、1978年にこの曲をレコーディングしました。

――最初に弾いていたとき、まだ「バタフライラバーズ」の言い伝えは知らなかったようですね

 そうでしたね。レコーディングをした翌年、作曲者の一人である陳剛さんが香港を訪れ、私の家に来てくれ、この曲にまつわる物語を教えてくれてました。その時に、初めてストーリーのすべてを理解し、作曲者のこの曲にかけた思いを理解することができました。

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