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バイオリニスト・西崎崇子:バタフライラバーズに惹かれて30年
発信時間: 2009-05-29 | チャイナネット

 

 【記者のメモ】

 ほっそりした体。力強そうな指。弾力に富んだ響きの良い声。暖かさのにじみでる笑顔。中国風ドレスが良く似合う面長で色白の顔。溢れんばかりのエネルギー。
 これが西崎さんから受けた第一イメージでした。
 当日は、出発地・香港の悪天候の影響で、予定より1時間遅れての北京入りとなりました。夕食の時刻はとっくに過ぎているにもかかわらず、ホテルに到着するやいなや、水一滴も飲まないまま、メディア各社の延々と続くインタビューに根気良く対応していました。
 若さと活力の秘訣は「自分がとても幸せだから」と言い、「健康な体を与えてくれて、ここまで育ててくれた両親」と「いつもサポートしてくれている夫」への感謝の気持ちを繰り返し語っていました。
 結婚後、海外生活を続けている西崎さんは、いまや香港とニュージーランドに家を構えています。「バタフライラバーズ」を弾くうち、蝶々が大好きになったとエピソードを聞かせてくれました。 
 「ニュージーランドには透明な繭を作る蝶々がいて、その蝶々に好かれる木を家の庭にたくさん植えました。もうシーズンになると、庭の中は蝶々でいっぱいです。」
 30年以上にわたる香港での暮らしも楽しんでいるそうです。「自由市場へ行くのが楽しい。市場の方たちは良くCDを買ってきては、サインを頼みます。私は人懐っこいから皆に好かれているようです」。
 こう言いながら、朗らかな笑い声が聞こえました。その笑いは、輝く瞳の奥まで光っているようでした。(王小燕)

 

【プロフィール】

西崎崇子(にしざき・たかこ)さん

1944年  名古屋生まれ
1948年  父西崎信二の手ほどきでバイオリンを始める
1953年  スズキ・メソードの第一期生となる
1956年  梅蘭芳の訪日公演の歓迎演奏会で演奏、京劇を初めて見る
1961年  桐朋学園高校を卒業し、ジュリアード音楽院に進学し、
     ジョゼフ・フィクスに師事
1974年  ヴィオラの今井信子とモーツァルトの協奏交響曲を演奏して
     ジュリアード・コンチェルト・コンクールで第1位を獲得
1975年  ドイツ人実業家クラウス・ハイマンと結婚し、香港での生活を始める
1978年  名古屋で「バタフライラバーズ」を初めてレコーディング
1987年  夫とともに香港でクラシック音楽系レコードレーベル「ナクソス」を創設
1996年~ フリッツ・クライスラー国際コンクールの審査員
2001年  オーストリア政府からオーストリア共和国功績勲章金章を授与

 

「中国国際放送局 日本語部」より2009年5月29日

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