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第9回 在瀋陽日本国総領事館の松本領事にインタビュー
発信時間: 2009-09-13 | チャイナネット

――中国人に知ってもらいことは

中日間の文化の差をよく理解してもらいたいと思います。私は着任以来、中国の青少年との交流に力を入れ、学校や大学に行って講演をしています。これまで18回ほどしましたが、今年の春までは日中関係全般をテーマにしていました。それ以降は日中間の文化的差異というテーマをとりあげています。文化的差異を認識することは相互理解にとって重要です。例えば日本人は内向的で中国人は外向的という特徴があります。中国の学生はとても積極的で、講演後にすぐ手を上げて質問しますが、日本の学生は意見を持っていても発言したがりません。ただ日本の学生は意見がないのではなくて、相手のことを考えたり周囲の状況を見たりして遠慮している場合が多いのです。お互いある種の固定観念で見ると間違えることがあり、いろんなことを自分の目で見る必要があると思います。例えば、中国人が日本人の反応を見て、どうしてものをはっきり言わないだろうかと理解しがたいことがありますが、日本人は相手の立場を配慮し対立を避けるために、イエスかノーをはっきり言いません。しかし別に意見がないわけでもないのです。このような点を中国の人にも認識してもらいたいのです。また逆に日本人からすると、中国の人たちは遠慮がない、いいことをしてあげてもお礼も言わない礼儀知らずだと思うことがありますが、中国人は普通のことや仲間内であればいちいちお礼を言う必要はないと考えているのです。これも文化的な背景が違うことで、そこを理解しないと間違うこともあります。

――外交官やマスメディアの役割

日中間で真に相互理解を深めるために、私たちは常に情報発信に努力しています。この面でマスメディアがするべきことはたくさんあります。読者の関心に合わせてある種のニュースばかりとりあげるだけでなく、範囲を広げて、広い意味で両国民の細かい日常生活を紹介したり、両国の文化や経済、社会制度について解説したりすることも重要です。メディアの影響力はとても大きいと思います。このような多様な報道が行われれば両国間の相互理解促進に大いに役立つでしょう。

「チャイナネット」2009年9月13日

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