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台湾の海巡隊員が釣魚島付近で日本側に制圧
発信時間: 2009-09-18 | チャイナネット

 

台湾の漁船「福璽摩沙酋長2号」を牽引する日本の海上保安庁の警備艇(真ん中)。台湾側「海巡署」の基隆艦(左)と連江艦(右)が左右から日本の警備艇を挟み、日本側が台湾漁船を連れ去るのを全力で阻止している。
 
 

 台湾の海巡隊員が釣魚島付近の海域で日本側の法執行人員に制圧されたことに対して、台湾当局の「外交部次長」である侯清山氏は15日午後、「外交部」側はテレビ報道で初めてこの事実を知ったと明らかにした。「海巡署」からの通知を直接受けたわけではないため、すぐに確認作業が行われ、夜7時過ぎになって台湾側は日本側と連絡を取り、この出来事の発生を基本的に確認した。同日夜には「外交部」の担当者が引き続き日本の外務部門と連絡を取り、16日に正式に抗議を表明するという。

 台湾「中広新聞」は「海巡署」係官の発言として次のように伝えている。「福璽摩沙酋長2号」事件では海巡隊員2人が13日夜10時13分、「福璽摩沙酋長2号」に乗り、係留の縄をつないだが日本側に切断された。14日早朝6時48分にさらに2人の隊員を船に派遣して乗船させたが、1人目の王建明隊員が拳銃を持っていたため、日本側人員は防衛の動作をとり約40秒の間制圧した。同じ時間に2人目の陳慶鐘隊員が、乗船時に船体が大きく揺れたため、護身のために所持していた拳銃の銃身に手をやったため、日本側人員は拳銃を発砲しようとしている見なして防衛動作を取り、陳慶鐘隊員を甲板上で約1分にわたって制圧した。

台湾は「侮辱されてはいない」と語る王金平氏。

 また台湾「中広新聞」の報道によると、侯清山氏は先の漁船拘留事件で発生した状況を鑑み、台湾と日本双方が「福璽摩沙酋長2号」事件について協調するプロセスはより複雑になるだろうとした上で、台湾の法執行人員が侮辱されたと確定されたなら「外交」部門は必ず相応の反応を起こすと述べている。「日本駐在代表」の馮寄台氏もすでにこの事件を知り、「外交」ルートを通じて処理を行い、また適切な方法で台湾の立場を表明するという。

 

 「人民網日本語版」2009年9月18日

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